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【六本木アイドルフェスティバル2025ライブレポート】FES☆TIVE、8人が作り上げた異次元の祝祭空間
テレビ朝日が主催する真夏の恒例アイドルイベント『六本木アイドルフェスティバル2025』が、7月26日(土)&7月27日(日)に六本木ヒルズアリーナにて開催された。両日合わせて40組を超えるアイドルが、野外ステージで多彩なパフォーマンスを披露し、六本木に大きな熱狂をもたらした。本稿は、7月26日に出演したFES☆TIVEのライブレポートとなる。
前のグループのライブが終わると、FES☆TIVEの登場を心待ちにする観客が声を上げ、フロアの後方では、動き回れるスペースを確保しつつ、軽く身体を動かし始める……観客も準備万端といったところで、ドボルザークの「新世界より」をアレンジしたSEが流れ出すと、それに合わせて大合唱が巻き起こり、テンポが変わるとクラップが発生。早くも会場が騒然となる中、8人が静かに登場。辻こはるが“トリはFES☆TIVE! 最高に楽しんでいきましょう!”と声を上げて、いよいよ彼女たちのライブが幕を開けた。

1曲目の「しゃかりきトップランナー!」から8人はダイナミックなパフォーマンスを披露。準備万端だった観客ももちろん大熱狂でそれに応える。サビではヒザを蹴り上げるようなダンスを、間奏では“フレ!フレ!”とエールを送る振り付けを一緒になって踊り、“マラソン大会”のシーンでは、フロア後方の観客もメンバーと一緒になって走り出す。かと思えば八木ひなたが配信中継用のカメラに向かってアピールをくり返して……ライブは冒頭から蜂の巣をつついたようなお祭り騒ぎとなった。

続く「カンフーミラクル~愛~」ではお祭り騒ぎが加速。“六本木、行くぞ!”の声とともにメンバーがステージを左右に移動すれば、観客もフロアを大移動。サビでは、フロア後方に大きなサークルが出現し、踊りまくる。そんな観客に煽られるかのように、8人もステージを駆け回り、さらなる熱狂を生み出していった。
2曲を終えたところで、メンバーは汗だくで顔は真っ赤に上気。息が上がってしまっても不思議ではないと思うが、MCでは“(RIFは)ケータリングが豪華!”(与田理央那)、“スタッフが優しい!”(八木)などと楽しそうにトークを展開。4月加入の新メンバー、星乃ななみ、小柴あいり、七瀬あいもにこやかな笑顔を振りまいており、その悠然とした姿には頼もしさを感じてしまった。などと思っていると、“トリを任されたので精一杯盛り上げます!”と八木が決意表明。辻が“最後まで楽しんでいってください!”と煽り、“新曲です! 一緒に踊って!”の声とともに「千客万来!フロアモンスター」でライブを再開。にぎやかにステージ上を動き回りつつダイナミックなパフォーマンスをくり広げ、会場はまたもやお祭り状態となった。




そのまま「僕らのキャンバス」につなげると、今度はその動きはスピード感を増していき、さらに迫力のあるものへと昇華。落ちサビの前では八木と本多しおりが、落ちサビでは与田と仁科茉彩が真っ直ぐに歌い上げて会場の大歓声を誘うと、最後は8人がステージ前方に1列になって大熱唱。観客も一体となって拳を掲げながら熱い歌声を響かせた。


ラストは「マジカルパレード」。八木の“ジャンプ!”の声をきっかけにフロアは大沸騰し、8人はその声を受け、さらに激しく歌い踊る。途中、“Here we go”の声とともに会場を走り回りジャンプをくり返し、ウェイブを巻き起こすなど、さらなる狂騒を生み出し、落ちサビでは会場中が大声で歌う。最後はラストスパートとばかりジャンプを続出させ、会場のテンションがピークに達したところで、“お祭り”はお開きとなった。
全身全霊で歌い踊るパフォーマンスはただただ圧巻で、すさまじいものだった。対する観客も大きな声を上げ、一緒に踊り、そして一緒に駆け回る。こちらもすさまじい熱量を放っていた。その2つが重なることで、六本木は異次元とも思える狂騒的な空間に変貌した……かなり大げさな書きぶりになってしまったが、ともかく、観客の熱狂を呼ぶ圧倒的なパフォーマンスは、トリに相応しい見事なものだったと思う。
取材&文:竹内伸一
撮影:河邉有実莉
FES☆TIVE『六本木アイドルフェスティバル2025』セットリスト
SE
しゃかりきトップランナー︕
カンフーミラクル〜愛〜
MC
千客万来︕フロアモンスター︕︕
僕らのキャンバス
マジカルパレード