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あっとせぶんてぃーん【インタビュー】“萌え”の先にある覚悟「今の7人で良い景色を見たい」
メイドカフェ『あっとほぉーむカフェ』から生まれた、現役メイドによる7人組アイドルグループ・あっとせぶんてぃーん。可愛さと全力パフォーマンスのギャップ、高い音楽性で注目を集める彼女たちは、氣志團・綾小路 翔プロデュースの2ndシングル「アキハバラ・ラヴァーズ」を7月9日(水)にリリースし、7月10日(木)には浅草花劇場でのワンマンライブを成功させた。今回、こえび、えまちぃ、ちなつの3人にインタビューを実施。グループのこれまでの軌跡と9月14日(日)に控えるLINE CUBE SHIBUYAワンマンライブへの意気込みについて話を訊いた。“秋葉原生まれ”の彼女たちが描く、新たな景色とは——。
ギャップを感じていただけるように頑張っています(ちなつ)
――まずは、あっとせぶんてぃーんがどういうグループなのかを教えていただけますか?
ちなつ メイドカフェ『あっとほぉーむカフェ』から生まれた現役メイドによる7人組アイドルグループです。
――みなさん、普段はメイドとしても活動されています。メイド活動とアイドル活動、それぞれのやりがいや楽しさはどんなところですか?
ちなつ お屋敷(メイドカフェ)ではやっぱり可愛い文化に触れたくてご帰宅(来店)してくださる方ばかりなので、可愛らしくメイドらしい振る舞いをしようと心がけています。あっとせぶんてぃーんとして活動する時は、可愛いだけじゃなくてカッコいい一面も見せられるようにしようと思っていて。そういうギャップを感じていただけるように頑張っています。
――確かにあっとせぶんてぃーんの楽曲は、可愛い曲からカッコいい曲まで幅広いですよね。幅広いからこそ、ライブパフォーマンスは大変なのではないですか?
えまちぃ そうですね。ホント、大汗かかないライブがないんですよ(笑)。対バンライブで出番が20分とかでも、もうみんな大汗かいて衣装びっちょりになるくらい、全力パフォーマンスっていう感じでやっています。大変ですけど、やっぱりそこにやりがいがあるというか、そういうパフォーマンスを観て“心打たれたよ”って言ってくださるファンの方がたくさんいらっしゃるので、全力のパフォーマンスで届いているものがあるなら嬉しいです。
――憧れているアイドルはいますか?
こえび 私はハロプロが好きで、パロプロのアイドルになりたいと思ってアイドルになりました(笑)。憧れていたのは道重さゆみさん。なんていうか、道重さんにしかないものがあるというか……芯があってアイドルとして絶対にブレない覚悟とこだわりを感じて、そういうところに憧れていました。ハマっていた高校生の時には、生まれ変わったらアイドルになろうって思っていました(笑)。今は“メイドこえび”として、ある意味生まれ変わったと思っていて、それならアイドルかなって(笑)。チャンスがあったので挑戦してみようと思って、あっとせぶんてぃーんのオーディションを受けました。
――夢を叶えたわけですね。ちなつさんとえまちぃさんの憧れのアイドルは?
ちなつ 私はちっちゃい頃からAKB48さんがすごく好きで。おっきいステージで歌って踊ってキラキラしてて。AKB48は大人数ですけど、その中でやっぱり前田敦子さんってどこにいても目を引く存在で、いるだけでオーラがあるというか、前田敦子さんの存在自体が光っているような感じがして。そういうところに小さい頃からすごく憧れていました。今でも当時のライブ映像を見返したりとかしています。
えまちぃ 私はでんぱ組.incに出会って、初めてアイドルになりたいっていう気持ちが生まれたんです。私も小さい頃からアイドルが好きで、ハロプロとか観ていたんですけど、その頃は自分がなりたいと思う対象じゃなかったというか、完全にお客さん側として観るものっていう感覚だったんです。でも、でんぱ組.incの白色担当の相沢梨紗さんをライブで観て、ああいうふうになりたいって思ったんです。でんぱ組.incってすごくわちゃわちゃしてて、もうとくかく大暴れなんだけど、秋葉原発のアイドルさんだし、なんか等身大というか、メンバー目線の曲がすごく多くて、そういうところがすごくいいなって思って、ああいうふうになりたいなって。良い意味でアイドルさんを身近に感じることができて、それがきっかけでここまで来たっていう感じです。でんぱ組.incに出会ったから、私は秋葉原に来るようになったし、それがなければ今の私はたぶんいないので、でんぱ組.incはアイドルとしての私の“生みの親”みたいな感じです(笑)。
私たちにしか歌えない曲を綾小路さんが書いてくださった(えまちぃ)
――あっとせぶんてぃーんは去年、氣志團の綾小路 翔さんプロデュースでメジャーデビューしましたが、決まった瞬間はどんな気持ちでしたか?
こえび あっとせぶんてぃーんはこれまでにもたくさんのチャンスをいただいてきて……でも、いろいろとウマくいかず、個人的な話ですけど、正直、辞めるタイミングを失って、ここまで続けてきた感じなんです(苦笑)。この話が決まる前、私はあっとせぶんてぃーんを解散させたかったんです。もう活動を続けていくのは難しいんじゃないかって思ってしまって……そんなこと、私の一存では決められないし、できるわけもないんですけど(笑)。そうしたら“綾小路 翔さんのプロデュースでメジャーデビューが決まりました”って言われて。“ああ、神様はまだ私にあっとせぶんてぃーんを続けさせるつもりなんだな”って思って、そこからやっぱり続けていこう、あっとせぶんてぃーんとして成し遂げなきゃいけないことがあるんだなって思いました。
――神様のお告げのように感じられたわけですね。それこそ、2ndシングル「アキハバラ・ラヴァーズ」の歌詞にも“神様”が出てきますし。この曲は、すごくカッコよくて、グループの新たな魅力を伝える楽曲だと思いました。
えまちぃ 意外と今までのあっとせぶんてぃーんにはなかった雰囲気の曲で、夏っぽさもあるし、ちょっと懐かしい感じもあるし、それでいてキラキラ感もあって。“秋葉原”が前面に出ている歌詞もなかったと思うし。曲の舞台が秋葉原で、私たちは秋葉原で生まれたグループで、秋葉原で活動していて、曲の雰囲気は今の時期にすごくあっていて、いろいろな意味で“ぴったり”な曲だと思います。私たちにしか歌えない曲を綾小路さんが書いてくださったんじゃないかなって思います。歌詞もメロディも全部をちゃんと聴いてほしいです。
――カップリングの「フラジャイル」はバラードで、これもまた良い曲ですね。
ちなつ TM NETWORKの木根尚登さんに作っていただいた曲なんですけど、歌詞がすごく深い! あとメロディもすごくて、後半に行くにつれてどんどん盛り上がっていく感じとか、ピアノが主体になっているサウンドとか、あっとせぶんてぃーんにはちょっと珍しい、聴かせるタイプの楽曲だと思います。メンバー全員でソロパートを歌い継いでいくんですけど、1つひとつの歌詞に自分たちの気持ちを込めて歌っています。ぜひみなさんにもしんどい時とかつらい時とかに聴いてもらいたいですね。
――メッセージ性が強い楽曲ですよね。
ちなつ そう思います。ちょっとでもみなさんの背中を押すことができたらいいな、ちょっとでも何かが変わるきっかけになったらいいなってすごく思いますね。
ライブでもお屋敷でも待っています!(こえび)
――7月10日(木)には、浅草花劇場でワンマンライブ『Road to 2000 TOKYO Fight1/66』を開催しました。氣志團の早乙女 光さんもゲスト出演して大盛り上がりとなりました。
こえび とても熱い時間でした。早乙女 光さんをゲストにお迎えし、ご主人様、お嬢様(ファン)の熱量も強く感じられました!
えまちぃ “笑顔になったら笑顔が返ってくる! 幸せ!”って気持ちになって、最高に楽しかったです! ご主人様、お嬢様の存在に改めて感謝だなと思ったし、早乙女 光さんとのコラボも本当に貴重な機会でした。
ちなつ とにかくずっと楽しかったです。気持ちが溢れて“この瞬間がずっと続いてほしい”と何度も泣きそうになりました(笑)。特に「房総魂」(氣志團のカバー)で、つららさんの煽りから早乙女さんが登場した瞬間には鳥肌が立ちました。早乙女さんと「メイド in Nippon」を踊れたことも一生忘れません。
――グループとしては9月14日(日)にLINE CUBE SHIBUYAでのワンマンライブ『Road to 2000 Tokyo Fight 1/1 Bounce Back!!』が控えています。大舞台を前に現在はどんな心境ですか?
こえび 2,000人規模のホールは初めてなんですけど、2020年になかのZEROっていう1,200人規模の会場でライブをしたんです。でも、その時は私が思っていた景色とは違ってて……思っていたよりも少なかったんです。みんなにも“あ、こんな感じなんだ”って思ってほしくないというか、“2,000人のお客さんってすごい!”“ホールって、すごい!”っていうのを今のメンバーに感じてもらいたいというか……メンバーにはお客さんの迫力を感じてもらいたいなって、すごく思っているんですよ。あのライブ、つらい想い出ではないですけど、今の7人でいい想い出が作れたらなって思います。
――そういう過去があるからこそまた新しいストーリーも生まれますし、今のグループの結束力があれば、乗り越えられるんじゃないですか?
こえび 確かに。7人で良い景色を見たいですね。
――最後に読者にメッセージをお願いします。
えまちぃ あっとせぶんてぃーんは、今すごく大事な上り坂を上っている最中だと思うので、なんていうか……好きになるなら今だぞっていう気持ちがあります。どのタイミングで好きになっていただいても、きっと“もっと前から出会っていたかった”みたいな気持ちってあると思うんです。でも、過去に戻って出会うことはできないから、今が1番早いわけじゃないですか。もし少しでも“気になるんだよな”って思ってくださるのであれば、今ライブに来てほしいってすごく思っています。LINE CUBE SHIBUYAでのワンマンライブはあっとせぶんてぃーんにとって正直無謀な挑戦ではあるんですけど、今のあっとせぶんてぃーんを見逃してほしくないなって思っているので、LINE CUBE SHIBUYAを成功させるという夢を私たちと一緒に叶えてもらえたら嬉しいです。ぜひよろしくお願いします。
ちなつ あっとせぶんてぃーんは約9年やってきていて、いろいろな体制に変わりつつ、今の状態があるんですけど、今の私たちにしかできないパフォーマンスを、今の私たちにしか届けられない熱量と気持ちを持って表現したいと思っています。それをぜひご主人様、お嬢様にも受け取ってほしいので、まずは、LINE CUBE SHIBUYAに足を運んでいただきたいです。“今のあっせぶもいいな”って思ってほしいし、“俺、あっせぶ推してるんだぜ”“私、あっせぶ好きなんだよね”って胸を張って言ってもらいたい。自慢できるあっとせぶんてぃーんになれるように頑張ります。もうホント、みんなを後悔させないので、絶対にLINE CUBE SHIBUYAに観に来てください! で、そこからどんどん広がっていくんだと思うんです。私、全国ツアーとかしたくて……まだまだ叶えたい夢とか目標があるので、その通過点じゃないですけど、いろいろなことができるようになる道の途中にLINE CUBE SHIBUYAがあると思っているので、すごく大きなステージですけど、まずはみんなで一丸となって成功させたいなって思っています。
こえび 私は普段メイドカフェでお給仕をしていて、お屋敷では、それこそみなさんが聞いたことあるような“萌え萌えきゅん”とか、すごく可愛いことをしているんですけど、そんな可愛い子だちがステージに上がるともう豹変するんですよ。そんな姿もやっぱりあっとせぶんてぃーんでしか観られないギャップだと思うし、私たちの面白さの1つでもあると思うので、普通にライブに来て騒ぐっていうのも楽しいんですけど、お屋敷にもご帰宅していただきたいです。普通のアイドルでは楽しめないことが楽しめると思うので。なので、ライブでもお屋敷でも待っています!
編集協力:竹内伸一
あっとせぶんてぃーんワンマンライブ『Road to 2000 Tokyo Fight 1/1 Bounce Back!!』
日時:2025年9月14日(日)OPEN17:00/START18:00
会場:LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
出演:あっとせぶんてぃーん
サポートメンバー:Gt服部栞汰(SHE’S)/Ba津波幸平/Dr堀之内大介(Base Ball Bear)
『アキハバラ・ラヴァーズ』【Type-A】

MUCD-5434 ¥1,870
仕様:CDのみ
■収録曲
1.アキハバラ・ラヴァーズ
2.フラジャイル
3.リボン2025
4.アキハバラ・ラヴァーズ(オリジナルカラオケ)
5.フラジャイル(オリジナルカラオケ)
6.リボン2025(オリジナルカラオケ)
『アキハバラ・ラヴァーズ』【Type-B】

MUCD-5435 ¥1,870
仕様:CDのみ
■収録曲
1.アキハバラ・ラヴァーズ
2.フラジャイル
3.メイデンティティ2025
4.アキハバラ・ラヴァーズ(オリジナルカラオケ)
5.フラジャイル(オリジナルカラオケ)
6.メイデンティティ2025(オリジナルカラオケ)