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【TIF2025 メインステージ争奪LIVE 決勝戦レポート】すべては、あのステージのために。ぶつかり合う想いとパフォーマンス

8月1日(金)〜3日(日)の3日間、東京・お台場・青海エリアで開催されている世界最大のアイドルフェス『TOKYO IDOL FESTIVAL 2025 supported by にしたんクリニック』。その初日、メインステージ出演の切符をかけた『TIFメインステージ争奪LIVE』の決勝戦が、HEAT GARAGE(Zepp DiverCity(TOKYO))にて行なわれた。

出演したのは、THE ENCORE、My_Stage、selfish、AOAOの4組。それぞれが限られた持ち時間の中で、“夢の舞台”をつかむための渾身のパフォーマンスを披露し、会場を熱狂の渦に巻き込んだ。ステージから、客席から、想いがぶつかり合った一夜限りの頂上決戦——。

本記事では、その熱き決勝戦の模様をレポートする。

■THE ENCORE

THE ENCORE『TIFメインステージ争奪LIVE』決勝戦(HEAT GARAGE/2025年8月1日)

決勝戦の1番手はTHE ENCORE。場内が暗転すると静かにステージに登場した彼女たちは中央で円陣を組み、“THE ENCORE行くぞ!”と一声。そのタイミングで「COLOR」のイントロが流れ出すと、“私たちの本気、目に焼き付けてください!”の大絶叫とともに力強く歌い出す。拳を振り上げて熱唱し、“叫べ!”“行こう!メインステージへ!”などと、随所でその想いを声にして会場を焚きつけていく。そんな彼女たちの姿からは、このライブにかける熱い想いがほとばしっていた。

気合い十分でややもすると気持ちが先走り気味かと思いきや、そのパフォーマンスは見事に統率が取れており、相当に練習を積んだことをうかがわせるもの。そこからもこのライブにかける想いが伝わってきた。

「青春パラグラフ」では、その動きに激しさが加わっていく。そんな彼女たちの熱演に会場ではサイリウムがガンガン打ち振られる。エンディングで彼女たちの動きがさらにダイナミックになると、大きく飛び跳ねて熱演に応えた。

ラストの「いちばん星」では、これまで以上に激しくもはつらつとパフォーマンス。サビの”アンコール”の歌詞では、会場も一緒になって歌い、見事な一体感を生み出してライブを締めくくった。メインステージに立ちたいという真っ直ぐな想いにあふれながらも、しっかりと魅せたパフォーマンスは、多くの観客の心に響いたようで、7人がマイクを外して大きな声で“ありがとうございました!”と挨拶すると、会場からは温かい拍手が巻き起こった。

■My_Stage

My_Stage『TIFメインステージ争奪LIVE』決勝戦(HEAT GARAGE/2025年8月1日)

My_Stageは、SEに乗ってステージに登場すると“すべてを賭けてここにきました”などと、5人が一言ずつ決意を表明。最後は“これが私たちのステージです”と締めくくり、ステージ中央で円陣を組み、大きな声を上げてライブをスタートさせた。

「Dramatic Stage」から5人は笑顔ではつらつと歌い踊る。その伸びやかな歌声は会場の耳を奪う見事なものだった。また、5人で華麗なターンを決めるシーンでは、その動きがぴたりとシンクロ。彼女たちもまたこのライブに向けてしっかりと仕上げてきたようだ。

続く「君の隣で恋してる」も笑顔全開でパフォーマンス。しかしながら、その動きは曲が進むにつれて加速。“ラスト行くよ〜!”と声を上げて大サビに突入すると、切れ味鋭くも迫力のあるダンスをくり広げて会場を魅了した。

“正直不安ですが、でも、夢を掴みたいという想いの方が大きいです。この夏に願いを込めて、最後の曲を聴いてください”と前置きして始まった「Summer wish」では、これまで以上にはつらつと踊り、伸びやかに歌い上げる。最後に点に届くかのような見事なフェイクが飛び出すと大きな拍手が巻き起こった。

笑顔を絶やさず、はつらつと歌い踊りつつ、手を挙げる角度やそのスピードもしっかりとシンクロさせるパフォーマンスは、見応え十分の素晴らしいもの。15分という短い持ち時間の中で、しっかりとその魅力をアピールしたライブだった。

■selfish

selfish『TIFメインステージ争奪LIVE』決勝戦(HEAT GARAGE/2025年8月1日)

静かにステージに登場し、中央でフォーメーションを組んだselfishは、「喝采」をアカペラで歌い出す。その美しくも力強い歌声に度肝を抜かれていると、イントロが鳴り出し、6人は軽やかなダンスをくり広げていく。なんとも劇的なオープニングで、冒頭から自分たちの世界観をしっかりと示してみせた。会場も青のサイリウムを打ち振り、selfishの世界をさらに美しいものへと昇華させた。

かと思えば「NO SUMMER NO BLUE」では趣を異にして、まぶしい笑顔を振りまきながらきびきびと軽やかにパフォーマンス。さらには動きに緩急も加わり、見応えのあるシーンを作り出す。最後は可愛らしくジャンプも決めてみせた。

ピアノのイントロに乗せてしっとりと歌い出した「Bon Voyage」では、“どこまでも続く海を一緒に泳いでいきましょう。今ここに誓いの旗を立てます!”と楽曲の世界観を伝えつつ、感情を込めて歌い紡ぐ。そのまま「Overheat」につなぐと、今度はその動きに激しさが加わり、その歌声はさらに熱気のあるものに。サビのコーラスパートでは、観客も一緒になって歌い、会場のテンションがさらに高まる中、ライブは大団円となった。

聴き応えのあるボーカルを軸に、しっかりと自分たちの世界観を提示してみせたライブは見応えのある素晴らしいものだった。事前インタビューで、このライブに向けて“MCとか空気感も含めて、ちゃんとみなさんに伝わるライブにしたい”と語っていたが、その言葉どおりのライブだったと思う。

■AOAO

AOAO『TIFメインステージ争奪LIVE』決勝戦(HEAT GARAGE/2025年8月1日)

“君と青春を取り戻しに来ました!”とグループのコンセプトを高らかに掲げてAOAOは決勝戦の幕を切って落とした。続けて“この夏を青く染め上げに来ました!”と声を上げると小気味良くもダイナミックにパフォーマンスをくり広げていく。一方、その歌声は実にエモーショナル。1曲目の「カレイドブルー」から、観客は目も耳も奪われるといった様相であった。

「STAR PARADE」では、イントロから大きなコールが発生。しかし、“もっともっと声出せますよね!”などと容赦なく煽ることで、会場の熱狂を高めていく。彼女たちは笑顔でキュートかつしなやかに歌い踊るものの、要所で飛び出す煽りはもはや声にならない絶叫になっており、そのコントラストがまた会場の熱を高めていった。

“この夏はみなさんといっぱい想い出が作れて幸せです。全力でアイドルします! 勝ち負けはあるけど一緒に楽しんでいきましょう!”と前置きし、最後の「エンドレスブルー」へ。その言葉を裏付けするように、身体をめいっぱい使いはつらつと歌い踊る彼女たちの表情は実に楽しそう。会場もサイリウムを振り回してやはりライブを楽しんでいる様子。最後は渾身の大合唱を会場中に響かせて、ライブを締めくくった。

最後は改めて“この夏を青に染め上げにきました! メインステージでは最高の景色をお見せすることを約束します”と高らかに宣言。大きなメインステージでも見応えのあるライブをくり広げてくれるのではないかと期待させるに十分のライブだった。

■結果発表

事前投票&配信投票&会場投票の結果、1位:AOAO、2位:My_Stage、3位:THE ENCORE、4位:selfishとなり、AOAOが8月3日(金)にメインステージ出演となった。

『TIFメインステージ争奪LIVE』決勝戦(HEAT GARAGE/2025年8月1日)

取材&文:竹内伸一
撮影:河邉有実莉

『TIFメインステージ争奪LIVE』決勝戦セットリスト
■THE ENCORE
MC
M1 COLOR
M2 青春パラグラフ
M3 いちばん星
MC

■My_Stage
SE
M1 Dramatic Stage
M2 君の隣で恋してる
MC
M3 Summer wish
MC

■selfish
M1 喝采
M2 NO SUMMER NO BLUE
M3 Bon Voyage
M4 Overheat
MC

■AOAO
SE
MC
M1 カレイドブルー
M2 STAR PARADE
MC
M3 エンドレスブルー